2,3日前に雪が降ったというモントリオールの町は少し寒かった。今日は日曜日なので休養。 1日中市内観光の予定だ。9時バスに乗る。
最初にモントリオール寺院を見る。教会のなかをのぞいたことのない私には全たくの驚きであった。
何百何千とも知れないローソクの光が金箔の十字架をくっきりと映し出し、四方の壁画にはえて、どんな悪人でも敬虔な気持ちにさせる程のあやしい迫力を感じさせた。
100人程の信者が牧師に合わせて賛美歌を歌っていたが、その中に若い人の姿はあまり見られなかった。
宗教に対する考え方は日本もアメリカも同じようなのかも知れない。
見学を終ってバスに集ったところでハプニングが起こった。私の班の一人(石井)がバスに乗っていないことがわかった。ホテルを出るときに人員点呼をとらなかったので欠員がわからなかったが、最初から乗っていなかったのだ。早速、ホテルへ電話をしたがホテルにいないとのこと。しかしいずれホテルへ帰るだろうとの判断で一まずバスはホテルへ引返すことになった。
この途中で再びハプニングが起きた。ホテルを目の前にした信号を右折しようとした我々のバスが内側にいたライトバンと接触事故を起こしてしまった。
両方の車ともかなりひどい。
パトロールを読んでの話し合いが始まったが現場検証などはなく両者の話を聞く程度だ。
しかし時間はかかる。約1時間はかかったろうか。その間にホテルとの連絡をとったが彼はタクシーで我々の廻りそうな見学先を追いかけたらしい。
若干、英語がしゃべれるのと海外の経験があるのでこうした事が出来るのだろうが私の場合だったらションボリとホテルに居るしか方法がなかっただろう。
仕方なく後の手配をよく頼んで再びバスで出発。
オリンピック会場。山の上公園。大学。教会。の順に廻る。「楓」の紅葉が美しい。車の数も比較的少ない。家並みも赤煉瓦の二階建てが多い。東京の「山の手」のような静かさと気品を感じた。最後に見た山の上のジョセフ協会は完全に観光化されていた。
観光客でゴッタ返している。教会のなかにはエスカレーターが走っている。山の上からは静かな町々が見渡せすぐ眞下にはモントリオール大学の落ちついた校舎があった。この町は日本の京都のような落ちついた町であった。
最近フランスの力が強くなり学校では英語ではなくフランス語を教えている。
静かな町並みと教会の雰囲気のせいか今日は気持ちがさっぱりとした。つくづく「日本にばかりいないで時には海外も見なければいけない」と思う。
夜は自由食。日本の店「さくら」で夕食。客は何人もいなかった。さしみ定食を頼んだが、さしみとは名ばかり。しかし、しばらくぶりで「日本」を味わった。
日本酒3本を飲む。
ホテルへ帰ってから、初めて会社と家え電話をした。
11時、床に入る。
今日の日程
モントリオール市内見学
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